2000系



 2000系気動車は、民営化直後の四国で、急勾配曲線の多い土讃線での速度向上を目指し作られた。従来の車両より低重心化、車体軽量化、出力増強されており、25‰の勾配でも95km/hほどで登ってゆく。そして特筆すべきが、世界初の振り子気動車であるということである。これにより曲線の通過速度が平均で25km/hも向上した。これらにより高知-岡山が2時間50分で結ばれることとなった。くろしお鉄道も4両所有している。2030、 2130、2230、2231号機はくろしお鉄道所有で、すべてアンパンマン列車2号(ピンク色のほう)に使われているのでひと目で分かる。アンパンマン列車については、車体にキャラクターを描き、チャイムに「アンパンマンマーチ」を使用している。アンパンマン列車2号に至っては内装もアンパンマンでいっぱいである。
 1995年にはN2000が登場。旧2000系からの変更点としては出力を25馬力アップ、ディスクブレーキを採用、130km/h運転に対応しているが、旧2000系と併合すると性能は旧2000にあわせる。量産開始は97年から。
 なお、振り子=カーブに強いとは必ずしもならないので注意。元々スピードアップには軽量化や低重心化が貢献しており、振り子式はスピードアップによって増える遠心力を和らげるためのものである。台車の上で車体が揺れているわけなので安定性は落ちている。

乗車感想
 特急型とあって座り心地はよいが、速度が上がるにつれ振動が大きくなってくる。加速はディーゼルとは思えない良さ。急カーブでは振り子で車体を大きく傾けるため、立っているときは手すりに掴まっていないとよろけてしまう。トイレに行くときはすっこけないように要注意。

諸元
 TSE
2000
N2000
 2001210122012000210021502200240024502500
最高速度
120km/h
130km/h
定員46435434525268475268
機関
SA6D125-H
SA6D125-H1
出力
330馬力 2000rpm
355馬力 2000rpm
変速機
TACN-22-1601電磁油圧式 変1・直2 自動
ブレーキ
機関・排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
製造初年
1989
1990年
1995年

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