国道56号線旧道 焼坂峠



 
須崎市と中土佐町の境は昔から難所だった。今回行くのは当時まだ県道だった初代の車道である焼坂峠だ。
この道は明治時代に開削された。土讃線に近いところをグネグネ曲がりながら上り下りしている。
県道は昭和の始め頃安和海岸へ移り、1953年には国道指定される。1969年に焼坂トンネルができると再び焼坂を経由するようになった。そして現在に至る。
 

   土讃線の下をくぐってすぐに右へ逸れていく道がある。
   しばらくまっすぐ。焼坂は遍路道になっているのでいたるところ看板がある。
   やがて土讃線の下をくぐる。
   くぐったところで舗装が途切れる。
   少しの間土讃線と並走する。
   やがて斜面にあたり、土讃線は長い穴の中へ。旧道は等高線に沿うようにゆっくりと高度を上げてゆく。
   この日背後では砂防工事が行われていた。その関係で遍路道が閉鎖されており、旧道が迂回路として使われている。
   コンクリート造りの橋があった。開通当時コンクリートは高価だったはずである。大正ぐらいになって改修されたのかもしれない。
   少し上ってきた。
   路面はかなり良い。頂上付近を送電線が通っており、四電の車が行き来するためである。頂上から先は分からないが。