伊豆田隧道


 伊豆田隧道。国道321号線の中村市と土佐清水市の境にある。1959年に完成し、1994年ごろまで共用されていた。一応2車線幅が確保されていたのだが、線形が悪かったのか国道の座から引き摺り下ろされ、カニ走りが大好きな人たちの溜まり場になったせいで埋められてしまった。勿体無くてかわいそうなトンネルだ。現在では多くの地図から存在を消されている。
 

 
 
 本日はrinazaemonnさんと愉快な仲間たち(?)と当サイト初オフ会である。
「ジュベ」の日記
午前10時半、ドライブイン水車に集合。200ccに混ざる50cc。なんかおかしな光景だ。
 中村市側の分岐地点である。古い路盤は緑地に変わっているが、わずかに古い白線が残っている。左に見えるは現道。
 50mほど行くと完全にお別れ。まっすぐ行くきれいな道が現道。
 一方旧道は素直に斜面沿いに高度を上げていく。
 旧道といっても94年まで現役だった道である。道幅は申し分ない。
 道の真ん中を堂々チンタラ走っても文句が出ないのは良い。
 真ん中ほどには解体屋がある。またトンネルの手前から林道(旧々道)が分岐しているため最低限整備はされているはずである。
 やがて唐突に終わりがやってきた。斜面に突っ込む二車線道路。不思議な光景だ。置いていかれ気味なので写真もそこそこに反対側へ。
 反対側。こちらはわずかに上部が確認できる。
 出口前はカーブになっている。薄暗いトンネルだったという話で、目が眩んだのか転落事故もあったらしい。おまけにこのトンネル、歩行者が撥ねられたり焼身自殺があったという話で、結構曰くつきらしい。
 土佐清水側は入ってくる車も無いらしくかなり侵食されてきている。
 そんな中案内看板を発見。
 しかも上下線セットで。この標識、103-C型と呼ばれ、現在の看板の2世代前のものである。現在急速に数を減らしているため見つけたら少しラッキーかもしれない。
 自然の回復力はすさまじい。2車線でなかったなら通りようのないほど藪に覆われていたかもしれない。
 麓に近づいてくると普通の道に戻る。センターラインしかないためゴルフ場やスキー場へ行く私道の雰囲気がする。
 麓の部分は国道から外れたあとも三原方面へ向かう県道として活用されている、

TOP