伊豆田峠

 
 これなら普通のセダンだって通れそうだ。復活させる気があるのかな?
 見通しが良くなったおかげで石積みが良く見えるようになっている。1910年開通だから来年で100周年だ。
 やがて犯人が現れた。現在進行形で改良しているようだ。舗装はしないでおくれ。この光景、焼坂でも見たな。
 この伊豆田峠であるが、一部の分野では非常に有名である。幽霊が出るとか何とかで。昔修学旅行バスが転落し、小学生がたくさん死んでしまった。それ以来トンネルで下駄を履いた女の子の幽霊が出るようなった。こんな話が転がっているようである。
 幽霊話には眉唾物が多いが、バスの転落事故は実際にあった話である。自分が知っているのは1957年におきた事故である。6月28日午前7時ごろ、大方町伊田部落の婦人会を乗せた県交の貸切バスがこの伊豆田峠で落ちている。この年の6月28日は旧暦の6月1日で、伊田部落では部落を上げて慰安の習慣があり、このバスは金剛福寺へ向かう途中だった。当時トップニュースとして扱われた事故で、現在でも写真年鑑などにちょくちょく紹介される。それ以前にもバスの転落事故があったと言うような話もあり、修学旅行が落ちたと言うのも実際にあったことなのかもしれない。57年の事故については現場に地蔵が残されている。見たい人だけどーぞ
 これは・・・高くてヤダ。rinazaemonn氏より当時のニュース映画が見られると情報をいただきました。大雨来襲
なお、偶然にも同じ日名古屋坂でもトラックの転落事故があり、新聞に伊豆田の事故と名古屋坂の記事が並んで載っていた。
 やがて廃道区間も終わりただ下るのみ。
 眼下に現国道。
 もう少し。
 もう少し先で合流するのだが疲れたのでここで帰った。
 2012年10月9日追記。再訪してみた所、案の定、峠道は林道として復活していた。左の写真は峠の掘割の様子である。
 同じ場所の以前の様子。とても同じ場所だとは思えない。一ページ目の地図で示した赤線部分は車両交通可能となっていた。
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