日下駅


 日下駅
開業:1924年3月30日
所在地:日高村本郷字米神の前

 日下駅は1924年(大正13年)3月30日に開業した、県下最古の駅の一つです。土讃線の高知県内の線路は、高知線の名前で須崎駅より建設がはじまったため、高知駅などよりも半年ほど早くに開業したのです。この日下駅は最初に開通した区間の一番最後の駅だったので、短い間でしたがその間だけ終着駅であり始発駅でした。開業当時の駅員は10名ほどだったそうです。もともと日下駅周辺は人家が少なく、むしろ岡花駅周辺のほうが人家が多く賑やかだったのですが、浮浪者の溜まり場になったらかなわんと、あえて寂しかった現在の場所に駅を作ったそうです。駅は昔の関所をイメージしたものです。駐輪場に立っている銀杏の木は開業記念の記念樹だそうで、ある時切り倒されそうになりましたが、記念樹だと判明してとりやめたそうです。



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 昔は有人だった日下駅。駅本屋には事務室が残っています。今は清掃のみが民間委託されているようで、掃除道具を持ったおじいさんが出入りしていました。隙間から事務所内を覗いてみましたが、よく掃除されているなと思いました。

 ホームには国鉄時代の駅名板が付いています。「残している」のではなく「残っている」と言ったほうが正しいのでしょうけど。

 簡易的な改札です。昔はここで切符の回収をしていたそうです。(祖父談)

 現在使用されていない側線です。祖父によるとここに昔機関車を停めていたそうですが、工事用のモーターカーかマルタイの事でしょうか。

 1番線を東の端から、現在倉庫らしき建物。荒れ放題ですが、昔は当直の作業員でも詰めていたんでしょうか。

 工事用の制限40。

 工事用車両を入れていた車庫と思われます。