モ590

 11月16日早朝、土電本社に二両の赤い電車が到着した。名鉄からはるばる土佐にやってきたモ590型である。まだ来たばかりで本社前の道路からその存在を確認したに過ぎないが、いち早く伝えたく思い、書くことにした。

本社本社 桟橋の本社である。車庫と工場とバス庫が一緒にある。
検査作業所の1番にそいつはいる。貧しいズームを利かせて撮影。いかにも名鉄の顔をした(どんな顔よ?)電車がいる。高知市内を走るため、運賃表や放送テープの装備をしているのだろうと思う。また台車は既に高知入りしているので台車も履かせなくてはならない。
 モ590は三扉なので最後尾のドアは締め切りにし、真ん中から乗って前のドアから降りる600型のようになる模様。非常時にはすべてドアを開けられる仕組みにすればよいと思うが、そういう改造はされるのだろうか? また、一両は名鉄色、もう一両は土電で塗装変更されるらしい。
 これだけでは薄すぎるので590の歴史ついて。  モ590は1957年に岐阜市内線向けに作られた車両で、日本車両製である。5両つくられたが4、5号機は余剰廃車になったそうだ。後に美濃町線に転属になり、ワンマン化や冷房化、速度向上のため歯車比変更等を経て走りつづけたが、2005年3月いっぱいで名鉄から600V線がすべて廃止されてしまい、廃車かと噂されていたが、モ592はこうして土佐の地へ来ることになった。他車両も豊橋へ行ったり、福井へ行ったりと30両が第二の人生を送ることが決まっている。

諸元
最高速度??
定員80
電動機??
出力 一台あたり45〔kw〕
製造初年1957年



桟橋五丁目にて さて、12月17日、待望の営業運転開始となった。私が見に行ったのは18日であるが、2両の電車が桟橋線を行ったり来たりしていた。真っ赤っ赤で遠くから見てもよく目立つ。私は桟橋五丁目にて迎え撃つことにした。
 真っ赤に塗られた車体は土電では目立つことこの上なしである。前面は名鉄時代から全然変わりは無い。方向幕がLED化された位である。

 側面には大きく改造された部分がある。モ590は元々三扉車だったが、進行方向左側の後端のドアが埋められている。締め切りにすると聞いていたが、違和感たっぷりに平らになっている。おまけに色まで違う。

 2005年中は桟橋線のみの運行で、6年より伊野や後免に顔を出すそうである。

この後バッテリー切れとなってしまい、写真が無い。