佐喜浜林用軌道跡8



画像

 谷の水が上を流れて石で埋まる軌道跡。


画像

 真下には石積みが残る。


画像

 植林された軌道跡。


画像

 またもガレてきた軌道跡。


画像

 路体と山際、交互に現れる石積み。小刻みに谷と尾根が変わるところを、まっすぐ軌道が貫いているということがよく分かる。


画像

 山からの水で埋まったり壊れたりしている軌道跡。


画像

 目新しい遺構の出現もなくなり、単調な景色にやや飽きも感じてきた頃、久々に大きな遺構が現れた。


画像

 橋梁の跡である。橋台が対で残っていて、欠損も見られない。


画像

 起点側の橋台。


画像

 終点側。


画像

 横から。見た通り、橋脚のない短い橋だ。


画像

 ふと上を見上げると、白亜の壁があった。すぐ上を林道が走っている。ということは、間もなく終点のようだ。近頃修繕工事をしたっぽい。


画像

 終点側から起点を見る。


画像

 その後も、少し軌道跡が続いているが、


画像

 崩れてきた土砂で埋まり


画像

 斜面に還り、


画像

 林道にのみこまれる。やっぱり軌道と違って車道は坂がきつくて、ヘアピンの時より降りてくるのも早いな。


画像

 こっから出てきた。


画像

 その先に橋が架かっている。段の谷橋画像という。麓にあったのは段橋だった。ややこしい。


画像

 軌道も川を渡っていたはずだが、周囲に特に遺構は見つけられなかった。同じ位置に橋が架け直されたのだろう。


画像

 そして川を渡ったところが軌道の終点だったようだ。今でも小屋が建っていたりして林業の拠点のようだ。


画像

 山手の方、今の林道から少し外れたところにも平場や石積みがあったので、軌道時代もなにか建物があったのではないかと思う。



画像

 さて、終点はここだが、それは"2級線の"である。そこから更に2本のインクラインが山を登り、上部軌道が伸びていた。普段ならその先は行かないのだが、昔の空中写真を見たら、かなりクッキリハッキリその跡が写っているのを知った。こんなにはっきり写ってるんだったら、たまには見に行ってみるのもいいかと思ったので、おまけとして紹介したいと思う。ただし、見るのはインクラインのみ、それも途中で車道にぶつかるはずなので、ぶつかったらそこで終わりにするつもりである。上部軌道に上がったところで、どうせ資料がなくて、ゴールもわかんないし。


画像

 インクラインは終点から折り返す形で登っていたはずだ。


画像

 だが、それっぽい地形が見つからない。空中写真で見るのと地上から見るのでは、やっぱり勝手が違う。しかも、上の空中写真の通り、登り始めると思しき地点で川を渡っているので、余計にわかりにくい。そもそも、川の周辺はは陸橋になっていて、地表に痕跡は残っていないのかもしれない。左は一瞬インクライン跡の平場かと思った所。あいにく左に逸れていることが、GPSでわかった。


画像

 なんか部品を見つけた。トロッコのものかな??


画像

 徐々にズレが大きくなってきたので、軌道修正せねばと斜面に取り付き、尾根に上がった所、浅い溝状になった地形を発見。コレがインクラインの跡と思われる。


画像

 下は見なくていいかなと思ったので、そのまま上を目指した。


画像

 程なく、真ん中の段に着いたようで、道は水平になった。


画像

 麓側を見る。


画像

 トロッコが行き違いできるよう広くなっている。


画像

 程なく道幅は戻り、空中写真に写る通り、左へ曲がっていく。


画像

 そして、山肌にあからさまにスロープ状の地形が見つかった。コレが2本目のインクラインっぽい。予想外なことに、平場がインクラインで行き止まりにならず、さらに奥に続いている。


画像

 想定外の光景にどうしたもんかと戸惑ったが、ここまで来てしまった以上は確かめずにはいられないと思ったし、すぐに行き止まりになるかもしれないと思い、軽い気持ちで先に進んでみた。


画像

 がしかし、思ったよりも奥行きが長い。この日はこの後、支線を調べて、さらに室戸市内の旧県道にも行く予定なので、時間の余裕があまりない。 結局、どうにもすぐには終わらなさそうな雰囲気だったので、この深く抉れているところで引き返した。
 思うに、これも元は軌道跡だったのだろうと思う。最初はインクラインは一段だけで、そこから伸びる軌道沿いで伐採をしていたが、めぼしい木をあらかた運び出してしまったので、新たな木を求めて更に一段インクラインを建設したのではないだろううか。後で赤色立体図を確認したところ、谷の奥の方までうっすら平場が続いているように見える。ひょっとしたら、谷の東側にも続いているかもしれない。


画像

 戻って改めて2本目のインクラインを登る。


画像

 下のと比べると、こっちは溝状になってなくて、一部だけ見ると、ただの斜面にしか見えない。


画像

 でも、凸凹の少ない地面が不自然に長く続いているので、やっぱりインクライン跡なんだとわかる。


画像

 登り始めて10分強で林道が見えてきた。


画像

 林道に出た。きれいな路面だが、入口に門があるので一般車は入ってこれない。


画像

 林道から上を見ると、やはりまだ続きがあるっぽい。林道に削られて急傾斜になっているので、この上に行くのは大変そうだ。


画像

 後で赤色立体図を確認した(探索当時は使っていなかった)所、林道は上段のインクラインを2/3くらい登ったところで交差しているようだ。インクラインを登りきった後は左右に分かれていたようだ。上部軌道もそこそこ長いようで、画像の範囲外にも続いている。なお下のインクラインもよく見ると、上端から西へ平場が伸びているように見える。ひょっとしたら中部軌道も、かつては左右に伸びていたのかもしれない。





前のページ おわる


廃線メニューに戻る  サイトトップに戻る