新改駅


 新改駅は、日本でも数えるほどしか残っていないスイッチバック方式の駅で、鉄道ファンの訪れる場所となっています。
スイッチバックはSLの時代、急勾配などで途中に駅を作ると発車できなくなってしまうため、途中で分岐して平坦な線路を作り、そこに駅を作ったものです。現在は列車の出力が上がり、必要がなくなったため新たに作られることは無く、既成のものも大部分が廃止されました。ここも廃止されないか心配です。

路線配置断面図 新改はこんな感じです。高知側から来た列車は駅に停車したあと待避線に入り、そこで勢いをつけて池田方面へ発車します。 また、池田側から来た列車はいったん退避線に入り、折り返して駅に停車し、また折り返して高知へ向かって出て行きます。特急はお構いなしに本線を直進します。
この辺りは25‰の勾配で、SLでは坂道発進は難しいでしょう。また、退避線はスピードをつけるために若干下り勾配になっています。

 左手前から右奥の線路が本線、右手前が駅に続く線路、左奥の線路が待避線です。後ろには民家があるのですが、人が住んでいる(!!)らしいので写真はやめました。ちなみに信号機の下に下りると一軒、駅前の道を下りるとさらに一軒民家があります。


> 本線脇から高知方面を撮影。中央左よりの短いホームのようなものは、SLの時代に給水か通票授受、若しくは両方をやっていたものです。茂みの中にはタンクが残っています。


 振り返ってトンネルを撮影。左の切通しの裏に民家があります。


 高知行きの普通列車が入ってきました。写真は待避線から駅へ進入してくる様子です。
ワンマン列車の運転士は折り返しの際、ブレーキハンドルを取って反対側の運転室へ行って運転し本線に戻るときは元の席に帰って運転します。ツーマンの場合は車掌と連絡をとりながら窓から顔を出し、ブレーキ操作をします。


 停車中のワンマン列車。キハ32です。
昔はムーンライト高知が上下とも運転停車していたんですが、ダイヤ改正で上りだけとなりました。


 今日も予定通り高知へつくでしょう。