和田トンネル旧線

 土讃線の大田口ー土佐穴内に存在する旧線である。1954年3月、トンネルの変状により新トンネルに切り替えられたと記憶している。長らく放置していたが形をつけたいと思う
探索:2009.05.02
   多度津側の分岐地点である。あいにく藪が凄くて近付いていないが、谷を越えた所が分岐地点と思われる。右に僅かに現在線のレールが見えている。前回取材にきたときは、半分ほど切られた状態ながら橋脚が残っていたのだが、今回見たときはなくなってた。まさか50年以上もたってから撤去されるとは思わなかった。
   高知側には橋台が残る。多度津側は藪に覆われていてわからないが、探せばあるのではないだろうか。
   橋台の上から高知方面を見る。かつての路盤には見事に民家が。現在でも住んでいるようで、橋台のすぐ傍らには真新しい墓が立っている。
   民家の背後にはトンネルがあった。西屋敷トンネルである。
   きっちり埋め戻されている。5年程前までは開口していたらしく、この廃線を紹介したVHSビデオでは開口していた当時の映像が見られるらしい。
   傍らに立っている電柱は当時物だろうか?
   坑口前に下りてみた。名前の判るような物を期待したが生憎そのような物は無かった。祠が作られているが、中に何かあるのだろうか?
   坑口上部から多度津側を望む。ビニールハウスがロックシェードのようだ。
   坑口上部にはガードレールの支柱の代わりにレールが突き刺さっている。
   反対側へ回ってみる。欄干のような構造物の真下より少しずれた所に坑口がある。最初は背後の斜面に埋没してしまったと思っていたためこの欄干に気付かなければ素通りしてしまっていたかもしれない。