 | 繁藤駅。四国でもっとも高い、標高約350mにある駅である。交換設備があり、行き違いや追い越しなどあるが、基本的に静かな駅である。その繁藤駅がかつて鉱山で賑わった時期があった。 |
 | 駅の西の隅に不自然に広い空き地がある。ここに軌道が敷かれていたのである。 |
 | 正確に言うと高架になっていた。これは下に貨車を待機させておき、鉱車を傾けることで直接鉱石を積み替えていたためである。 |
 | 繁藤駅の構内を出ると高架につながっていた築堤が残る。ちょうど杉の大木が生えており、廃止後経過した時間がわかる。 |
 | 築堤の端には橋台の一部と思われる石積みが残る。 |
 | 築堤の上は植生により歩くのが少し難しくなっている。 |
 | 築堤は土讃線に沿って築かれている。 |
 | 穴内川手前には穴内川を渡っていた橋の橋台が残る。 |
 | 川には橋脚の土台部分もある。 |
 | 対岸にも何か痕跡があると思うがこちらからは見えない。 |
 | 対岸へ移動。斜面にコンクリートの塊を発見。おそらくこれが橋台だろう。と思ったが繁藤側が石積みで黒滝側がコンクリートというのが腑に落ちない。軌道に並んでつり橋が架かっていたのだが、そちらの橋台と間違えたかも。近々再訪したい。 |
 | コンクリート橋台が軌道のものだとすれば黄色の矢印の通り軌道が敷かれていたことになる。 |
 | 小屋は路盤の上に立っている。 |
 | そして道の下を駆け抜ける。 |
 | 林が終わるところは土讃線の掘割であり、軌道はここでオーバークロスしていた。 |
 | 土讃線の両脇にはコンクリート橋台が対で残っている。 |
 | 土讃線を越えた軌道は画面中心を横切っていたが、地形が変わってしまっており痕跡はない。右に少し見えているのは土讃線。 |
 | 中央に小さく電柱が2本写っているが、その下に橋台がある。右の小屋は路盤に建っていると思われる。 |
 | 写っている小屋はひとつ前の写真の小屋。路盤は道路に転用された。 |
 | 振り返って。ここから高知道のトンネルが見える所までの間に遺構は残っていないと思われる。 |