土讃線山城谷トンネル旧線3
国道を迂回し、先ほどの反対側へ来た。木が入り乱れて向こうが見えにくい。この辺り倒木が多く非常に歩きにくい。
そこを振り返るとコンクリートで固められていることがわかる。何かに利用されているのであろうか。こちらも削られて狭くなっている。
斜面からは溢れんばかりに雑草が伸びている。確か棘のある植物もあったので目に注意。
橋が現れた。国道からちょくちょく見えたが現役時代のものではないと思われる。切り替えから半世紀は経っているのである。まず錆びて落ちてしまうであろう。また歩くだけで微妙に揺れていたのでD51など来たらまず破壊してしまう。見た目にも重量に耐えそうにない。
その先また廃隧道が現れた。大ノ江山トンネルである。しかし蓋をされている。先ほどと同じく払い下げられて第二の人生を歩んであるようである。古田ファンが設置されていて、F氏曰く古田ファンは農業向けだから貯蔵場にでも使っているのではないかと。ところで古田除塵機株式会社って厳つい名前が妙に好きです。
その隧道の高知側の抗口である。大きめの石油タンクが気になる。何の燃料であろうか? ビニールハウスには燃料タンクはつき物であるが、これよりもっと大きい円形のものである。ただ人間が暖まるだけの物だったりして。しかし酸欠になりそう。
抗口の前から高知方面へ向かう路盤の跡である。道路ではなく一段上の家の建っている部分である。
その先路盤は大根畑に転用されている。電柱の立っているところがそれである。線路と言うのは潤滑油や錆びが染み込んで土壌が汚染されているように思うが、50年のうちに洗い流されたのだろうか? わざわざ土を入れ替えたのだろうか?
大根畑から住居を挟んだ所を振り返って撮影。道路に削られている。50年前はこの道路どんな感じだったのであろうか? もちろん車の入れるような道ではなかっただろう。
道路がだいぶ地面を上げたようで一段降りた所に路盤が続いていた。
これただの林にしか見えまい。鉄道由来と思わせる物は見当たらなかった。
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