白髪林用軌道2

 進むにつれてそこそこ規模の大きい石垣も出てきた。
 県道を見ると、ちょうど旧道と新道が分かれる所であった。
 なかなか雰囲気のよい小道だ。
 掘割の深さ更新。
 と思ったらすぐに塗り替えられてしまった。さらに奥に次の掘割が見えている。だんだん地形が険しくなっていく様子がわかる。
 岩肌が露出しているところではこのような筋がいたる所残っている。ドリルの痕だろう。多分。
 現役時代のものだろうか。こんなものもある。鉄棒にナットを溶接してワイヤを通した簡単なガードロープである。
 記録更新。奥に行くにつれて深くなっていく様で楽しい。
 最初の半島を回り終えた。
 現在でも崩れることなく残っている。職人の技術の高さが伺える。
 小規模ながら築堤も現れ始めた。
 道幅が広くなった。こんなところに車道があるとは聞いていないが。
 車道はすぐに猛烈に下り始めた。その場で軌道跡が復活。
 車道のすぐ先には製材所らしき建物。ここの私道らしい。
 途中で歩道が分岐している。軌道あとを通るしかここにくる方法はないと思うのだが、軌道関係の道だろうか。それまで見る時間はないのでとばしてきた。
 築堤の規模も徐々に大きくなっていっている。それだけ地形が険しくなりつつあるということか。
 この築堤は横から眺めてみた。暗渠も機能しており豊富な水が流れている。
 掘割の予感。
 ああああ