白髪林用軌道4

 この地図は国土地理院発行、1/50000「本山」から。まだ軌道があった頃のもの。右書きになっている。矢印の先にトンネルが描かれている。当初県道に転用されて撤去されているだろうと(勝手に)思っていたが、期待できそうだ。
 金網の後ろも路盤は続いている。
 大変だこりゃ。
 いたる所路盤が落ちて丸太を渡しているのだった。落ちたら多分死ねる。
 よくこんな所に軌道を敷いたものである。
 荒れ具合もひどい。路盤がごっそりなくなっている。すぐ下は道路なわけで、崩れたときは通行止めになったはずである。
 幸い乗り越えられる程度だったが、次には藪・・・と言うか切り出された竹が大量に埋め尽くしており、前進には非常に難儀した。
 路盤は荒れるに任せており、既に道筋が見えなくなっている箇所もいくつもある。
 それでも所々はっきりした痕跡がある。引き際を誤る原因にもなる。
 この付近の金網は結構新しく見える。工事をしたのは最近だと思う。
 つぎには路盤に金網そのものが設置されている。こちらも雑草などが少ないため最近工事されたのだろう。
 片同門風になった軌道を行く。
 おおおおお
 イケネー
 なんか滝の音がするなと思ったら本当に現れた。なんという絶望感。映画のラストシーンにありがちな風景である(主人公キラーである)。橋? あるわけない
 しかし谷へ降りればああやって上れそうである。
 何事もやってみるものである。
 断面は長方形。
 名前がわからないが、地名を取って沢ヶ内隧道と呼ぼうか。
 相変わらず荒れた軌道が続く。
 県道は少し下を併走している。今のところ飲み込まれそうな気配はない。