白髪林用軌道8

 対岸の県道も似たような雰囲気。
 やがて冬ノ瀬の集落へ入る。過疎化の著しい本山町北部でも最も北に位置するこの集落、やはり過疎化が進んでいるようである。
 右は旧済美小・中学校。1978年に廃校になっている。この石垣はさすがに軌道由来ではないだろう。地図を見たところ、軌道はこの集落を過ぎた川の手前まで続いていたようである。
 軌道がこちらへ移ってからというもの、沿道にはいたる所にガードレール代わりにレールが立てられている。もちろんミニサイズ。
 しばらく行くと、赤錆びた架線柱のような物が見えてくる。
 ちょうど県道と白髪山への山道との分かれ道になっている。地図で見ると、この広場が終点(基点)だったようだ。この鉄骨は営林署の門だったらしい。骨組みはレールでできている。
 地図には軌道の終点あたりに工場(製造所)が描かれている。今も不自然な空き地あり、工場が建っていたのだと想像できる。何の工場かわからないが、立地的に軌道関係の何かだろう。。
 広場の隅には現在でも使われていそうな小屋が建っている。林道でよく見る標識が集められていた。
 少し上には半分崩れている小屋があり、軌道時代の建物ではないかと思う。

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