周志トンネル旧線3

 現在時刻は15時40分。時間も時間である。そもそもこの日は旧線へ降りるルートがわかればそれで帰るつもりだった。しかし周志トンネルは800m強しかない。未知の領域だが急げば間に合うのではないだろうか。
 欲が出てきたのでこのまま踏破してしまうことにした。
 丘を越えると旧境谷橋梁の橋台を見つけた。
 高知側の橋台から多度津方面を見る。もう12月だと言うのに高知の植物はなぜこんなに元気なのだろう。そういえば反対側からの写真を撮り忘れた。
 反対側はこう。なんかトンネルの予感。
 やっぱり来た。
 洞内は若干左カーブしている。名前のわかるものはないが、有瀬川橋梁から南はこの1本しかトンネルはない。なのでこのトンネルを旧周志トンネルとしよう。(追記)戦前の土木誌に「県境付近に67米の境谷トンネルを穿つ」と言う記述があった。今のところこれが有力な名前である。
 高知側坑口。目に見える傷みはない。
 どんどん行こう。