堀切峠

   というわけで少し戻り、藪が切れたところを見計らって下の段に降りてきた。先ほどの藪である。
   こちらが進行方向。
   若干の植生はあるものの歩くのに苦にならないほどである。
ガードレール  ここにも当時のガードレールと見られる柵が残っている。
   草木によって自然のトンネルが出来ている。
   そうこうしているうちに突然道が無くなってしまった。白い柵とトラロープが張られているが・・・。
   公園化?
   公園だった。
   端まで行くと眼下に旧道敷きが続いていた。
   帰宅後古い地形図を見ていて気づいたのだが、この付近に学校があったらしい。先ほどの公園の敷地であろうか? 現道が見え始めた。
   見え初めても合流するのはまだまだ先である。これはトンネルが出来てからの連絡道。ガードレールも残っている。もちろん支柱は四角い。
   雨が降ると連絡道が川になるようで、路床が洗い流されている。
   かと思えば泥が積もり植生している個所もある。
   又古い道であるから自然と崩れてしまった個所もある。歩く際はなるべく端を歩かないようにしたい。
ロックシェード  カーブを曲がると落石覆いが現れた。かなり狭く、カーブになっているのでばったり行き会ったら難儀したであろう。
   中には古いスクーターが一台棄てられていた。屋根付のガレージみたいなものである。かなり状態がよい。
   自賠責の有効期限は65年になっている。43年以上ここに眠っていたのだ。通る人など皆無であろう(道路趣味者ぐらいか)し、雨風をしのげて40年経ってもこんなに状態がよかったのだ。
 
と思ったが40年ものにしては近代的過ぎると思い調べたら20年ものだった。スズキ・ジェンマである。自賠責は昭和65年か。ちなみにキックはふみ応えが無く死んでいた。