佐喜浜林用軌道跡4
佐喜浜川は、自分が思っているよりもかなり荒れる川らしい。あと地質も悪かったりするのかな。
昔の空中写真を見てみたら、なんか川の流れごと変わっているっぽい。
川が曲がっていて先が見えなかったが、崩れた距離はそんなに長くなかった。川の水が枯れているので、そのまま下に降りて歩いて通過できる。
すぐ反対側に周ってこれる。昔はこの左にも陸地があったらしい。
続きの軌道跡。石積に沿ってレールが敷かれていたんだと思うけど、石積の上も捨てがたい。
それからすぐ、未舗装道路が降りてきた。今の地図にも載っているので、勝手道路というわけでは無さそう。上の過去の空中写真に写っているが、昔はこの上は段畑だったようだ。
クランク状に進む未舗装道。ただ、軌道跡は正面の杉林ではないかと思う。
なんとなく土手っぽい地形が残っているような・・・。
山林局の杭。
建物跡。
洞穴ハケーン
左に折れてすぐに行き止まっている。ゴミ捨て場かな。
林を出る。川が侵食してきて陸地を削りつつある。
この付近まではジムニーみたいなオフ四輪なら走って来れられる。軽トラは厳しいが、上手な人なら行けるかも。遠くにはガードレールが見える。荒れた道の先に新しい目のガードレールがあるとチグハグさで少し変な気持ちになる。
奥には変な構造物が見える。先述(前のページ)のダムっぽいものというのがアレである。ガードレールはそれよりも高所に通っている。あれは軌道由来では無さそうだ。もう少し低いところを軌道が通っていたはず。
ダムの手前は護岸されているが、裏側の土が流されてずり落ちている。この付近は藪が凄かったので立ち入らなかった。軌道の痕跡は雰囲気的にはなさそうな感じ。誰か調べて
そしてダムっぽいもの。最初に見たときは「N天堂の配管工養成施設か」とか思ったりしてみた。
しかしこれも砂防ダムの一種らしい。鋼製透過型砂防堰堤といい、平時は川の流れを妨げないため、魚が移動できたり、土や砂が下流に流れていくので川の環境が保全される。大雨が降って土石流が発生すると、大岩や倒木が引っかかって土砂を堰き止め、砂防ダムの役割を果たすそうである。よく考えてんな。
裏側から見たところ。少し溜まってきている。2001年に
塗装した記録があったので、建造から20年以上経っていることは確実だが、今のところそれほど大きな災害には見舞われていないようだ。
上流の様子。
少し川を遡ると、斜面に石積が残っているのを確認した。
上る。平場がある。
起点側を確認する。すぐ目と鼻の先で終わっている。
その先では、軌道跡を分断するようにコルゲートパイプが横切っている。下を通っているときこのパイプも見えていた。堰堤のすぐ手前で途切れているようだ。
反転、上流側へ。
浅く溝状になったところを行く。イノシシがぬた打った跡がある。出会わないでおくれ。奥の方、白くなっているところは崩れているのかな。
幸い、崩落は軽微なものだった。谷の水が流れてきたのかな。その下には石積が残る。
下から見上げた石積。完全に近い姿で残っているのではないだろうか。
石積から先の軌道跡。劣化がだいぶ進んでいる。
斜面の土が降り積もって斜めになっている。しかし地形自体は緩やかになってきたような。
ん、道が降りてきている? 砂防ダムの上へ行っていたあの道、地形図だとダムの真横で途切れているが、ひょっとしてこちら川まで降りてきているのだろうか。確かめに行った訳では無いので実際のところはわからないが。
そこからすぐ先、突き出すように橋台が残っている。
上から見た限りでは、欠損等なく、きれいな状態が保たれているようだ。
斜めから。橋台は大きな切石積み、後ろの築堤は空積みになっている。
正面。欠損なくキレイ。
対岸。橋台は崩壊したのか、岩盤を掘って橋台代わりとしていたのか、見当たらない。切り立っていて、ここを上るのは骨が折れそう。撤収するにはにやや早い時間だが、キリが良いので、続きの探索は後日とした。
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