一の谷林用軌道一の谷線その2
間に上関林道の探索を終わらせていたこともあって、仕切り直しはピッタリ1年後の2020年1月1日となった。正月早々(ry
前回のG地点からスタート。
実質二回目の調査なのでサクサク進めたい。斜面をよじ登って軌道跡へ。七尾橋のたもとの交差点を見下ろす。
進行方向を見る。去年と全く同じ時期の探索なのに異様に藪が濃い。記録的暖冬だったせいだろうか。
藪が濃いせいか、随分と距離が長く感じられる。サクサク進めたいが嫌な展開だ。やっとこさ橋の跡が見えてきた。
終点側の橋台。一年前と変化はなくホッとした。何十年も残っていた遺構でも、夏の大雨であっけなく消失することがある。林道の下で見た橋台も同じ谷にある。
起点側。起点側は大きな岩の上に乗っている。終点側と比べてこじんまりとしている。
進行方向。
途中一旦林を抜ける。鉄筋(コンクリートに入れるやつ)でできた新しい目の柵がある。石の入ったネットが通せんぼしていたのはこの下のあたり。
再び林の中へ。この付近は1年前も荒れていた。
やがて下から(因縁の)山道が上がってくる。
切り通しを抜ける。軌道と里道が並行しているので通常よりもかなり幅を広くとっている。
切り通しを抜けると道が上下に分かれる。前回は上に進んでしまったが、下を行くのが正解であった。1年前は間違いに気づいた後もそのまま西へ抜けたので、ここからの部分は今回が初見である。
しばらく行くと、橋の跡があった。水は流れていない。涸れ沢でもない。岩の間を渡っていたようだ。
ココは下から攻める。谷ではないので渡るのは簡単。ぎざぎざになっているところが路面。
対岸より。フライス盤で加工したみたいにきれいに削っている。分岐からココまで約10分。
更に15分ほどで「アイヤー」の谷に着く。
終点側の橋台。段がついているように見える。橋脚を立てていたのだろうか。橋台の下に空洞が見えるが、橋脚が乗っている岩の下が削れているようだ。
起点側。
先へ進む。「アイヤー」の谷から先は去年も一度通った。
途中ひどく崩れている。
下を見ると妙なものがあった。単管で作った橋っぽい。去年こんな物あったかな? 軌道時代のものではないだろうが、軌道跡が(復旧してもらえる程度に)歩道として活躍していたようだ。
しばらく行くと橋が見えた。去年はあれを渡って帰った。
橋の手前に大きな段差があった。地すべりかな。去年こんなの(ry 割れ目が新しくないので去年もこうだったと思うが、記憶というのは当てにならんものだ。
橋の正面に来た。去年は渡ったが今回は県道と合流するまで行くつもりだ。
片洞門。右にちょこっと見えてる石は左と一塊だったんじゃないだろうか。
途中ひどく崩れていた。地質が良くないのかな? 撮影方向は逆。
石積み。
割とはっきり道筋が残る。
橋の跡。橋台は終点側は崩れたのか無い。起点側
は乱れているが残っている。
急斜面を陸橋で越えていたようだ。
興味深いことに、橋台が継ぎ足されている。画像は起点側。終点側も同様。保線の労力を減らすために橋を短くしたのだろうか。
しばらく行くとコンクリートブロックでできた小屋があった。廃止後のものだと思う。中身は空のようだ。
小屋をすぎると橋があった。軌道跡でよく見るやつだ。さっきの小屋が廃止後にできたことを補強する材料になっている。
起点側には特徴的な穴が残る。森林鉄道ではよくある方丈橋だろう。この穴に足を差し込んでいたはずだ。
橋の上から行く手に大きな建物があるのが見えた。この先に堰堤があるのでその関連だろう。伊尾木のときのように道を分断しているんじゃないかと思ったが、この高さならその心配はなさそうだ
しばらく行くと同じような橋がかかっていた。橋台は当時物。奥にも橋がかかっているいが、砂防工事で新たに架けられたもののようだ。銘板から平成半ばの工事だとわかった。撮影方向は逆。
しばらく行くと、同じようなコンクリートブロック小屋がもう一棟ある。
そこから下へ階段
が伸びている。下の堰堤へ行く道だ。
軌道跡は堰堤への道として使われており、コンクリート舗装されている。夜間の通行も考慮してか、デリニエーターも設置されている。
しばらく行くとまた階段がある。下に吊橋があり、舗装路はそこから繋がっている。何故か地形図には載っていない。階段とは反対側には斜面を登っていく山道も分かれている。軌道は真っすぐ水平に進んでいる。
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