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「ドサンドサンと土砂の落ちる土惨線」などと不名誉なあだ名をつけられていた土讃線だが、それほどひどく荒れているとも思えない。ごくごく普通。年相応といった感じだ。 |
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ん。地面がずれている? |
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地滑りがあったらしい。きれいにずれている。よく踏みとどまったものだ。 |
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擁壁にはクラックが入りまくっている。こんど南海地震が来たら終わりかもしれない。 |
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ススキまで生えてきたよ。鎌を持ってきたいのだが、急な斜面を持ち歩くのは危険である。うっかり転んだ拍子に鎌が刺さったら。またあの斜面を這い上がる自信はない。 |
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やがて大きな谷に出くわした。廃線本でも険しいと解説されていた谷だ。 |
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結構高いな。午後4時。時間も時間だしここが潮時か。 |
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と思ったが、いけそうじゃね? 灰色の部分は自然石を積んだ石垣になっている。足場はありそうだ。おあつらえ向きに太い蔓が伸びてるし。 |
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終わらんよまだ。 |