 | 石積みを手がかり足がかりにし、三分ほどで登頂を完了した。 |
 | すぐに登るのを諦めた橋台の上を目指したが、その途中に下からでは気付かなかった橋台があり、アクションゲームの裏ルートのように、普通には行けないようになっていた。まあ、無理をすれば行けなくもないかなと思ったが、見通せる範囲内で完結しているので、無理していく必要もないだろう。 |
 | 気を取り直し、更に奥を目指す。 |
 | ↑からの一分後。 |
 | A むむむ、高い。 |
 | ココは結局、さっき登ったあの石垣を下り、更に水平移動して橋台の下を通り抜けた。 |
 | だが、難所をクリアすると、ご褒美が待っていた。 |
 | B ご褒美、それは片洞門であった。見事にコの字型に削り取っている。 |
 | 更にこの片洞門からは、大滝神社の修験道場が見える。ふふふ、ここから見られているなど、誰も思うまい。まあ、多分無人だろうけど。 |
 | ちなみに、ココはこんな断崖の上である。調子に乗って身を乗り出すと危ない。 |
 | 片洞門を抜けたりから、軌道は安居川の支流に入り込んでいる。若干斜面の傾斜がゆるくなっている。 |
 | 急に川が近くなってきたなーと思ったら。 |
 | C 橋の跡に出る。 |
 | 起点側の橋台・・・・と言っていいのか微妙な石積みが残っている。 |
 | 終点側も崩壊が進んでいる。 |
 | この川は地図に名前が載っていないが、安居渓谷とだけあって綺麗だ。道中はかなり大変だったが、おかげで飲み水には困らなかった。※胃腸の弱い人は生水は控えてね |
 | さて、川を渉って分ほど歩くと、思いがけないものに出くわした。 |
 | 道である。写真は来た方に振り返って撮ったものだが、上方から降りてくる道筋が確認できると思う。 |
 | さらに、合流した途端、路盤の状態が格段に良くなった。 |
 | 少し行くと、今度は下方にそれていく道が現れた。間違いなく何かの道と交差している。しかしそれが何なのかはわからない。古道にしては、嫌に道筋がハッキリしているため、恐らく現役で使われている道だと思うが、地図には出ていない。ただ、このまま川沿いに下っていけば、すぐに神社の近くである。きっと何か関係があるだろう。 |
 | 謎の道と別れ、なお進んでいくと、右手に大きな石積みの斜面が現れた。またヘアピンがあるようだ。 |
 | しかし、ヘアピンが間もなく現れようかというところに橋台が残っていた。 |
 | どうせすぐにヘアピンカーブがあるんだし、無理に正面突破せず、上の段によじ登って遡ればいいだろうと思った。もしココで正面突破を選んでいれば、次の発見の対する反応も違っただろう。 |
 | D なんだこれは!? いや、まあ、築堤と橋台である。うん、それはわかっている。問題はその立地にある。 |
 | これはジャンプ台か? 安居川にダイブせよと言わんばかりに、川に向かってまっすぐ築堤が伸びている。 |
 | きっとこれは木材を素早く下ろすための施設に違いない。多分この築堤で急ブレーキをかけると、トロッコから丸太が投げ出され、急な斜面を滑り落ちて
↑書いていて途中で面白くなくなった。
冗談はおいておいて、こうなっていたのだろう。(画像にカーソルを載せてちょうらい) |
 | ジーっと目を凝らすと、さっきまで立っていた起点側の橋台が見える。なぜ桟橋になっているんだろう? もともとは地面があったが、地すべりなんかで路盤がなくなってしまい、仕方なく桟橋を作ったのだろうか? だとしても、変なジャンプ台みたいな築堤を作る必要なんかさそうだし、うーん・・・・・・謎だ。 |
 | 疑問を残しつつ、掘割を通って前進。 |
 | 来た道を見下ろしつつ上ってゆく。 |
 | それから三十分以上一枚も写真を撮らずに黙々と歩いた。 |
 | 明らかに人工物である。はしごの成れの果てのようだ。いつ誰が掛けたのだろう。答えは後ほど明らかになる。 |
 | とまあ、勿体ぶらなくても、営林署員以外に考えられないわな。 |
 | やがて、道がぷっつりと途絶えてしまった。10分ほど周囲をさまよい、ふと対岸を見ると、何やら巨大な石壁が見えた。 |
 | E 軌道は川を横断していたようだ。 |
 | ぷつりと途絶えたように見えたのは、起点側の橋台が崩落して痕跡がなにもないからだ。 |
 | 橋台近影。水面までは大きな高低差があり、かなり大きめの橋が架かっていたのだと想像できる。 |
 | 左岸に渡った軌道跡を行く。 |
 | しかし二分ほど歩くと、またもや橋の跡が現れた。 |
 | F 右岸に戻った軌道跡は、もと来た方角に進んでいる。ヘアピンを作る土地がないため、一旦対岸に渡っていたようだ。 |